なぜ税理士試験の理論暗記は特殊なのか

勉強と暗記というものは基本的にはある程度切り離せません。

とはいえ、税理士試験の理論暗記だけは普通ではありません。量も質も求められるスピードも圧倒的です。

 

なぜこんな試験なのだろうか?と考えたりしたこともあったのですが、最近改めて分かったことがあります。

 

それは、税法という法律の特殊さです。

 

通常、法律があっても人間の良心で何が良いか何が悪いかある程度判断できます。会計も株主に対する報告方法ですから、道理というもので理論をかなり構築できます。

 

・殺人はダメ。

・泥棒はダメ。

・株主に嘘の報告をしてはダメ。

 

別に法律を細かく勉強しなくても分かります。

ただ、税法はそういうわけにはいきません。

 

・税率が何パーセントか

・減税策の適用要件をどうするか

・いつどのように申告しなければならないか

・どんな人は申告しなくてよいか

 

については、道理では判断できません。理性に基づいて論理を展開すれば自ずと答えが出てくるものではありません。

実務に携わっていても、重要になるのは条文であり、条文にどのように定義されていて、どのように規定されているかが重要です。

 

下手に人間的な道理だけで判断すると、大きな失敗をしかねません。

 

もちろん、税法にも理論がないわけではないのですが、税の専門家として「どのように規定されているのか」を正確に知っていなければならないわけです。

 

とはいえ、実務では条文を実際に確認できますが、基本的なスタンスはそういうものです。

 

なので、税理士試験の税法科目において理論暗記が異常なレベルで要求されることも、そうしたスタンスをしっかりと持つようになるステップとして、それなりの意義があるとされているのでしょう。

 

というわけで、税理士試験の理論暗記はとにかく大変です。普通の他の勉強と同じ気持ちでやっていたら本試験で痛い目にあいます。

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