「文字を覚える」でなく「音を覚える」

久しぶりの更新です。


読者の方から、いろいろと相談が来たりします。

その方は、「覚えやすくなったものの、やはりどうしても暗記が遅い」という状態でした。その相談に応えている際に、改めて気づいたことがあります。


それは

「『文字を覚える』努力に注意を集中すると、失敗しやすい」

ということです。


音楽が関係することを文章で表現しているので、伝わりづらいかもしれないのですが、ここは暗記を進めるうえで、かなり鍵になると思います。


実際、替え歌の作り方、覚え方については、詳細は書籍に書いているのでそちらですべて表現したつもりなのですが、感覚的なものはやはりどうしても伝わりづらいところもあるようです。

ただ、実行していく上で「文字を覚える」という意識から「音を覚える」という意識に変えていくと暗記の進捗(スピード感)がだいぶ変わってきます。


多くの方は、理論暗記において「文字を覚える」ということを、まずは行います。


一般的な暗記方法である「書いて覚える」、「読んで覚える」においては「文字を覚える」ことが主な目的です。


ただ、その延長線上で『替え歌暗記法』を利用すると効果が半減します。

「文字が覚えられない」⇒「暗記が進まない」

となってしまうからです。


相談してこられた方の状態がまさに、これでした。歌の暗記なのに、「書いて覚える」、「読んで覚える」を続けていたのです。結局のところ従来通りに覚えた後に歌にしていました。


こうやっていると結局暗記自体は苦痛のままです。歌にしたおかげで一度覚えきったものについては忘れなくなっているのですが、「1回目の暗記が遅い」という状態のままでした。そうすると、1回目の暗記がはかどらないうちに、忘れてしまい、その忘れてしまうこと自体がどんどんストレスとなり、暗記が嫌いになっていくという負の連鎖です。


一方、「音を覚える」ことに主目的を置くと、暗記は早く進みます。1回目の暗記から、文字ではなく音を覚えることに注意を集中するのです。


脳科学者ではないので、理屈はわかりませんが、「文字」よりも「音」の方が短時間で覚えられます。(脳科学者の方がおられましたら、脳の仕組み上、なぜ音のほうが覚えやすいのかを教えていただければ幸いです。)

覚えられるので暗記が割と楽しくなります。


音で覚えても、書く際には、音を頭で変換してから書くので、結局のところ解答用紙上は同じ結果になるのですが、覚えるときの意識というのは、暗記をはかどらせるうえで結構大事なものです。


これから直前期になります。少し意識して行ってみてください。

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