事例問題は難しいのか


きちんと『税理士試験-替え歌暗記法』を読んで実行している人にはこの記事は不要です。

ただ、実行していないで苦しんでいる人もいるのかと思うので、少し書きたいと思います。

 

べた書き以外は、『税理士試験-替え歌暗記法』では対応できないのかというと、もちろんそんなことはありません。(対応できたので私も合格できたわけで。。)

 

実務と異なり本試験には誰もが納得できるような正解があるわけですから、「条文持込可」であれば、それほど困らないレベルの事例問題しか出題されません。

(ちなみに条文持込可でも合格できない人は単なる勉強不足です^^;もっと基本的な勉強をがんばりましょう。本当に条文持込可でも答えが出ないような問題は、本試験ではなく裁判所で問題になります。)

 

つまり、問われているのは、条文上の細かい表現をきっちり押さえているかどうかです。ざっくり覚えている場合には、肝心の判断となる文言が思い出せなかったりします。

 

「以下」だったか「未満」だったか

「以上」だったか「超」だったか

「2月を経過した日」だったか「2月を経過する日」が

あやふやでは、年1回の本試験で判断を間違います。

 

対策としては、「条文を持ち込んでいる」といえるぐらい一字一句覚えていれば良いのです。

 

ざっくり覚えているので、細かい判断に迷ったりわからなくなったりします。要は、暗記の甘い人が、事例問題に対応できないのです。

 

そのことに気づかずに、「以上」と「超」程度しか間違えていないので、「だいたいわかっているのに落ちた」と言い、「暗記はできていたのに、事例問題にやられた」と言っている人は、自分の「暗記が甘い」という勉強不足の現状に気づいていないわけです。

 

確かに、同じ部分の「べた書き問題」を専門学校の模擬試験で受けていれば「以上」と「超」を間違えても『-1』ぐらいで「気を付けましょう」というコメントが付くぐらいとなり、「私は9割覚えられている」という印象になります。模擬試験では成績も上位かもしれません。

ただ、本試験の事例問題では×で0点になっても文句は言えません。

 

この自覚ができない人は、不合格後の勉強もやる気は起きません。なにせ、「9割も覚えている だいたいわかっていること」を勉強しなければならないからです。

 

「1点の重み」に書いたように、「最後の詰め」のために、それまでの倍以上の労力を使う必要があることに気づかない人というのは悲しいものです。

 

将棋であれば、「詰み」を逃したら、ただ負けです。「惜しい」ではありません。「もうちょっとで詰みだった」を「勝ち」と大差がないと思っている人は絶対に強くなれません。

 

Aランク不合格というのは、「もうちょっとで詰みだった」ですから、そこでほぼ合格レベルと安心しているようだと、またAランク不合格になります。

 

一方、「今のレベルじゃ全然ダメだ」と自覚して、替え歌で一字一句の暗記に取り組む人は、モチベーションも違いますので結果が出やすくなります。

 

「己を知る」ことがやはり税理士試験においても重要になるということです。

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